住民を巻き込み20万人余りが犠牲となった沖縄戦から79年となる「慰霊の日」を迎えた沖縄は、追悼式が開かれ、鎮魂の祈りに包まれた。

沖縄・糸満市の平和祈念公園にある戦没者の名前を刻む「平和の礎」には、朝早くから亡き肉親をしのぶ人たちの姿があった。

親戚・いとこ10人が犠牲になった祝嶺初美さん(82):
ここの礎が私はお墓だと思って、毎年お参りさせてもらっています

祖母と父・兄弟3人を亡くした大城清行さん(84):
思い出すことがつらいですね。またこの時が来たかと

遺族や関係者が参列した全戦没者追悼式には岸田首相が出席し、「沖縄戦の悲惨な実相と平和の尊さを次世代に継承していくことは、われわれに課せられた責務です」と述べた。

参列者は2度と同じ悲劇を繰り返さないことを誓い、恒久平和への決意を新たにしていた。

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