全国ニュースなどでも取り上げられていますが、2024年12月2日に、ある法律が施行されます。

現在私たちが使っている健康保険証が廃止され、マイナンバーカードと一体化した「マイナ保険証」に移行する法律です。

最大1年間は今の健康保険証も使えるように措置がとられる予定ですが、廃止日まで半年を切った今、鹿児島市でのマイナンバーカードの普及率や街の声を取材しました。

6月19日の鹿児島市議会。立憲民主党の議員が市当局に質問したのは、マイナ保険証をめぐる現状について。

鹿児島市当局
「本市の令和6年4月末時点のマイナンバーカードの保有率は79.6%。国民健康保険における令和6年4月のマイナ保険証の利用率は17.45%」

鹿児島市のマイナンバーカードの保有率は、実は、中核市で比較すると全国2位の高さですが…。

鹿児島市議会・永谷紗代子議員
「マイナンバーカードの普及率は8割弱あるものの、マイナ保険証の利用率は現状2割に満たない状況でたいへん低い」

実際、マイナ保険証はどの程度利用されているのでしょうか。街で聞きました。

女性
「病院の診察の時とかに使っている。持っている分には損はないかなと思うので一応持っている」

男性
「(マイナンバーカードは)住民票をとるときにコンビニで使ったのが1回だけ。保険証がなくなって1つになる、いいんじゃないですかね」

女性
「(保険証の)代わりに使えるのは知っているけど、保険証を使っている。(マイナ保険証は)仕方なく使うかもしれない」

まだ利用率が課題のマイナ保険証。

現行の健康保険証の廃止まで半年を切る中、鹿児島市では保険証のほかにも住民票や戸籍交付といった役割を果たす利便性をアピールしながら、取得率アップを目指すことにしています。

鹿児島市・塘正平市民課長
「市民の皆様にとってもマイナンバーカードの利便性は高いと考えている。行政側にとっても事務の効率化につながるもの。ひいては税金を有効に使って、市民の皆さまの利益につながっていくもの。ぜひ積極的に取得をお願いしたい」

鹿児島市では毎月2回、休日に窓口を開設しているほか、来庁せずに交付が可能な福祉施設や町内会などを対象とした、無料での出張申請も行っているということです。

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