長崎市が見直しを進める原爆資料館の展示について、市民団体は外国人を対象にアンケートをとり、調査結果を発表しました。

長崎市にアンケート調査の結果を提出したのは「世界に伝わる原爆展示を求める長崎市民の会」です。

川野浩一 共同代表
「アンケートを含めた意見を聞きながら、新しい原爆資料館にどう生まれ変わっていくか、考えていただきたい」

市民の会のアンケ―トは「印象に残った展示」など5つの質問を中心に実施されました。

6月4日から10日まで原爆資料館を訪れた外国人1295人に用紙を配り、134人から回答を得ました。

その結果、展示を見て「核兵器を廃絶すべきと感じた」と答えたのは122人で91パーセントでした。

展示更新の対象エリアにある原爆投下に至る歴史については、「展示を維持すべき」と答えた人は126人で全体の94%に上りました。

崎山 昇さん
「核を廃絶していこう、という国際的な連帯をつくっていくためには日本のアジア侵略、過去の戦争の結果、原爆が投下されたということを踏まえた展示にしなければ共通の理解は得られない」

原爆資料館の展示室の入館者は2023年度に約68万3千人で、このうち外国人は10万人ほどと約15パーセントを占めます。

市民の会は外国人の意見も踏まえて、原爆投下に至る歴史の展示を継続し、さらなる充実を、と求めています。

長崎市平和推進課 原賀哲郎 主幹
「アンケートも踏まえた上で、基本設計、実施設計に反映できるところはさせていきたい」

市民の会は19日から5日間、再びアンケートをとる予定です。

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