鹿児島県警の不祥事をめぐり、鹿児島県議会は事実を調査するために強い権限を持つ百条委員会の設置を検討する見通しとなりました。設置された場合、県議会では初めてとなります。

県民連合・福司山宣介議員
「警察官の情報漏えいに関する調査、本部長の隠ぺい、指示疑惑の解明等について、調査を行う必要があると考えている」

百条委員会の設置は17日の県議会議会運営委員会で県民連合が提案したものです。

県警の一連の不祥事をめぐっては、6月11日の総務警察委員会で、集中的な調査が行われましたが、県警側は再三、「捜査に支障がある」などと答弁し、委員からは不満の声が上がっていました。

提案では、警察官による情報漏えいが公益通報にあたるかどうかや、本部長の隠ぺい指示の疑いなどについて、さらに調査すべきとしています。

百条委員会は、地方自治法に基づいて調査を行う特別委員会で、証人を呼んだり、うその発言をすると禁錮刑が科せられたりするなど、強い権限を持っていて、設置されれば鹿児島県議会では初めてとなります。

県民連合・福司山宣介会長
「設置されれば、あらゆる角度から検証して、解明していく努力はできると思う」

今後、各会派で協議し、7月ごろに結論が出る見通しです。

最大会派、自民党県議団の西高悟会長は取材に対して「県民や会派内から設置すべきとの声が届いている。団総会で意見を聞いて判断していきたい」とコメントしています。

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