イタリアで開かれているG7サミット(主要7カ国首脳会議)は2日目を迎え、威圧的な行動を続ける中国などを巡り協議している。

「インド太平洋・経済安全保障」をテーマにした協議は、日本時間の14日夜に1時間余り行われた。

岸田首相がリードスピーカーを務め、“沖縄県の尖閣諸島や台湾の周辺での中国による軍事的威圧”に対し懸念を共有した。

また、中国が補助金を出して電気自動車などの輸出を後押しする“過剰生産問題”も提起し、中国に頼らない半導体などの供給網強化に向け、議論したとみられる。

一方、ヨーロッパ最大の政治課題である移民を巡る協議で、岸田首相は「様々な要素が複雑に絡む国際的な課題であり、1カ国だけで解決することはできない」と述べ、イタリアが提示する移民の正規ルートの整備について、「各国が抱える事情や制度に配慮した取り組みが重要だ」と指摘した。

首脳らは、複合的な要素に対応する重要性を共有したという。

さらに間もなく、注目のテーマとなる生成AI(人工知能)を巡る協議が始まり、ローマ教皇が初めて参加し倫理面からどう規制していくか演説する予定。

G7は14日にも、首脳宣言を取りまとめる見通し。

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