兵庫県の斎藤知事のパワハラ疑惑をめぐり、副知事が県議会最大会派の自民の幹部らに、自身の退職と引き換えに百条委員会の提案を考えなおすよう依頼していたことがわかりました。

■斎藤知事のパワハラ疑惑 自民などが百条委設置を議会に提案へ

ことし3月、県の幹部職員(60)が斎藤元彦知事のパワハラ行為などを告発する内容の文書を一部の報道機関などに配った問題。

兵庫県は内部調査で文書は『事実無根』と判断したものの、最大会派の自民議員団などは「内部調査は信用できない」などとして、第三者員会の再調査に加え、強い調査権を持つ百条委員会の設置を議会に提案する方針を固めています。

■自身の「辞職」と引き換えに「百条委設置」を見直すよう依頼

そんな中、10日の本議会の答弁で新たな事実が発覚しました。

数日前、片山副知事が自民の控室を訪れ、自身の辞職と引き換えに百条委員会の設置を見直すよう依頼したというのです。

■「介入や圧力をかける意図は全くなかった」と副知事

【自民議員団・伊藤傑議員】「自分が辞職するから百条委員会の設置をやめてくれという話では?」

【片山安孝副知事】「第三者委員会が設定される中で、その動きを見ていていただきたいという思いから、百条委員会について(考え直すよう)考え方を述べさせていただきました。覚悟を持ってお話しさせいただいたかなければいけないと思いまして、(辞職も覚悟で)話をさせていただいた」

片山副知事は議会終了後、記者団の取材に対し「議会に対し、介入や圧力をかける意図は全くなかった。今回の働きかけについて知事の指示ではなく、自分の判断で行った」と話しました。

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