衆院3補選告示、与野党対決は島根のみ　東京15区は混戦

衆院東京15区、島根1区、長崎3区の3つの補欠選挙が16日、告示された。投開票は28日で自民党派閥の政治資金を巡る事件後初の国政選挙となる。結果は岸田文雄首相の政権運営を左右する。「政治とカネ」の問題、賃上げや物価高対策といった経済政策、少子化対策などが争点になる。

自民が東京15区と長崎3区で独自候補の擁立を見送ったため、唯一、与野党対決の構図となった島根1区の勝敗が注目される。

東京15区は江東区長選を巡る公職選挙法違反の罪に問われた柿沢未途元衆院議員（自民を離党）の辞職に伴うもので、9人が出馬する混戦となった。

諸派新人の福永活也氏、無所属新人の乙武洋匡氏、参政党新人の吉川里奈氏、無所属元職の秋元司氏、日本維新の会新人の金沢結衣氏、諸派新人の根本良輔氏、立憲民主党新人の酒井菜摘氏、諸派新人の飯山陽氏、無所属新人の須藤元気氏が届け出た。

乙武氏は国民民主党、金沢氏は教育無償化を実現する会がそれぞれ推薦する。

島根1区は細田博之前衆院議長の死去を受けた選挙で、自民新人で公明党推薦の錦織功政氏、立民元職の亀井亜紀子氏が立候補した。

長崎3区は派閥の政治資金パーティー収入を巡る政治資金規正法違反で立件された谷川弥一元衆院議員（自民を離党）の辞職に伴う選挙だ。立民元職の山田勝彦氏と維新新人の井上翔一朗氏が出馬した。山田氏は社民党、井上氏は教育の推薦を受ける。

衆院補選立候補者（届け出順、敬称略）

鄭重声明：本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。