■町発注の工事を巡り入札情報を漏らした罪

奈良県三郷町が発注する工事を巡って、入札情報を漏らした罪に問われている前の町長が初公判で起訴内容を認めました。

三郷町の前の町長・森宏範被告は2020年10月、町内の保育園の仮設園舎の建設などを巡る入札で町内の業者に対し、設計金額を漏らした官製談合防止法違反の罪に問われています。

■「地元で頑張る業者に良い仕事をしてもらいたい」

森被告は去年12月に在宅起訴され、町長を辞任していました。

森宏範被告は町長を辞任する際の会見で「地元で頑張り、町政の推進に協力してくれる業者に良い仕事をしてもらいたいとの思いからでした。その思いが強すぎたあまりルールを逸脱してしまったことは否めません」と話していました。

■「地元企業を優遇したかった」起訴内容認める

7日の初公判で森被告は「間違いありません」と起訴内容を認め、「雇用などに貢献してくれる地元企業を優遇したかった」と語りました。

■「業者から選挙応援を受けていた」と検察側

一方、検察側は冒頭陳述で「業者から選挙応援を受けるなど懇意にし、事件前から町の工事の概要を伝える代わりに、被告の知人の会社を下請けにするよう繰り返し求めていた」と指摘しました。

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