自民党の石破茂元幹事長は6日、政治資金規正法の改正案が衆議院本会議で可決・通過したことを受けて「もちろん一歩前進二歩前進と思う。しかし、お金が少なくて済むような制度の議論はあってもよかった」と強調した。

さらに「事務所の数の制限とか、スタッフの数も制限とか、お金があることで有利だよってことにならない仕組み。今回抜け落ちているような議論を引き続きやっていくべきだ」と述べた。

一方、30年前に、中選挙区制から小選挙区制へと制度改正を行った当時の政治改革論議との違いについて「当時は選挙制度を変えた。有権者の投票の仕方が変わるので、(有権者が)自分ごととして考えた。しかし、今回は有権者は怒りや疑念は持っても、自分たちの行動が変わることにならなかった。この手の議論は国民の皆さんが関心を持って議論に参加する、意思表示をする仕組みにしないと」と述べた。

最後に「なんとなくこれで一段落みたいな雰囲気にならないように自民党全体で心がけていかなければいけない」と強調した。

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