焼きたてのパンを熊本から鹿児島県民に届けたい。パン店の挑戦です。
石窯から取り出されたのは、焼きたてカリカリの塩メロンパン。熊本にある『石窯パンとケーキ ミルキー』で、1日に400個から500個が売れる人気商品です。
鹿児島市にある菓子店『アグリデール』ここの店主も塩メロンパンのファンで、店でもミルキーの塩メロンパンを仕入れて販売しています。これまでは宅配便での配送でした。
ミルキー 松本芳史さん「宅急便で送るとなると、どんなに朝早く出荷しても鹿児島市には翌日にしか着かない」
何とか、焼いたその日のうちに鹿児島に届けられないか…。ミルキーが目を付けたのが新幹線を使った荷物輸送です。
これまでJR九州の定期輸送は、博多や熊本、鹿児島中央など、新幹線の停車時間が長い主要な駅だけでした。しかし、ミルキーが1年以上JR九州と交渉を続け、5月30日に新八代駅から初めての定期輸送が実現したのです(週2日)。
焼いた当日のパンが届けられたアグリデールの社長もうれしさを滲ませます。
アグリデール 南枝里社長「出来立ての感動の味を皆さんに食べていただけるのがとても楽しみです」
松本さん「今後は、新八代駅から博多駅に向けてパンを送り出すことをなんとか実現させていきたいというのが、直近の目標です」
JR九州は、今回の挑戦が配達業の人手不足解消にも繋がると期待を寄せています。
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