静岡県は29日、富士山の同県側登山道(富士宮、御殿場、須走各ルート)の5合目を通過する登山者向けの事前ウェブ登録を6月10日から開始すると発表した。登録は任意だが、手続き時に登山ルールやマナーに関する動画の視聴が必須となる。

吉田ルートを有する山梨県は、今年度から1人通行料2000円と人数制限(1日4000人)の導入を決めており、静岡県側への登山者流入が懸念されている。県は動画視聴によるマナー徹底を呼び掛ける一方、来年度以降は通行料徴収を含む条例策定も視野に検討しているという。

県によると、富士登山オフィシャルサイトから登山者の氏名や日程、宿泊する山小屋名などを登録し、動画を視聴するとメールでQRコードを送付。各ルートの5合目に計7カ所設けるチェックポイントで専用端末にかざすと、リストバンドが配布される。未登録者には係員が声を掛け、登山ルールやマナーを説明する。15人以上の団体登山者は代表者1人が登録する。

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