レスリングのパリオリンピック代表・櫻井つぐみ選手です。このほど高知に帰省し、後輩たちと練習を行いました。櫻井選手だからこそ伝えたい“メッセージ”もあったようです。

先週水曜日(22日)、“この人”が、高知に帰ってきました!

レスリングのパリオリンピック代表・櫻井つぐみ選手です。この春、群馬県の育英大学を卒業した櫻井選手は、その後も助手として大学に残り競技を続けていて、今回は5日間、高知に帰省しました。

■櫻井つぐみ選手
「『地元に帰ってきたな』という感じはありす。あまり期間がないので、友達とは会えないんですけど、いっぱい、おいしいご飯を食べたいなって思います」

空港で出迎えた、父・優史(ゆうじ)さんと、中学1年生の妹・つきのさんは…

■父・優史さん
「(帰路が)長旅なので『お疲れさん』ということと、『きょうはゆっくりして、あしたからしっかり練習していこう』ということは話したいと思います」

■妹・つきのさん
「(一緒に)買い物に行きたいです。(Q.何を買う?)『欲しいな』と思った物を買ってもらいたいです」

ちなみに、この大きな荷物は…

■櫻井つぐみ選手
「マットレス、持ち運び用の布団なんですけど、提供していただいて…すごく、いい…。あの、大谷翔平さんとかが使ってるような、本当にいいやつです」

さすが、トップアスリート!高知に帰ってくるのは、2024年2月のテレビ番組の収録以来だという櫻井選手。「オリンピック選手」というだけあって、帰省中は多くの取材陣に囲まれます…。

この日、やってきたのは櫻井選手が高校2年生の時から通っている、馴染みの整骨院です。

■櫻井つぐみ選手
「あ、ヤバい…めっちゃ痛い!(笑)痛った!ヤバい…」

日々、体を酷使するトップアスリート。この時の櫻井選手は、日ごろのトレーニングでひじの筋肉や靭帯などが“固まっている”状態で、機械を使ってほぐしていきます。

■櫻井つぐみ選手
「けっこう…最初より全然良いです」

この整骨院には、櫻井選手や、同じパリオリンピック代表の清岡幸大郎選手も通っていて、いまも帰省の度にメンテナンスを行う高知では“欠かせない場所”。院長も、櫻井選手の成長を感じているようで…

■川添鍼灸接骨院 川添直 院長
「(高校の時より)すごく喋りが上手くなったな、と感じますね。そこが一番成長したかな、と思いますね(笑)。もともと、オリンピックに縁があると思っていなかったので、まさか来てくれた選手が、今も帰ったら来てくれるんですけど、オリンピックに出るというのは感慨深いですね」

■櫻井つぐみ選手
「地元に戻ってきて、ここで診てもらうとすごく良くなるので、だいたい、いつも肩とかが固まっているんですけど、しっかり動くように診てもらえるので、本当にありがたいです」

夕方、櫻井選手の姿は、高知東高校のレスリング場にありました。実は、今回の帰省の目的は「練習」。所属する育英大学の選手たちが全日本選抜選手権に出場するため、練習相手が不在となる櫻井選手は、今回、帰省を兼ねて地元・高知でトレーニングに励みました。

“相手ありき”のレスリングの練習。その“相手”を、かつて櫻井選手も所属していた「高知レスリングクラブ」や、高知東高校の部員ら、“ふるさとの後輩たち”が務めます。

■櫻井つぐみ選手
「オリンピック選手って『すごい』イメージだったんですけど、自分自身あんまり自覚が無いというか、『すごい人』ではないんですけど、けっこう、(後輩は)そういう風に見てくれるし、そういう意味で、『自分がオリンピック選手』という自覚が持てて、すごくいい機会だと思います」

時折、後輩へアドバイスしながら練習に打ち込む櫻井選手。かつて、自らも同じ環境で汗を流していただけに、後輩たちへ、“伝えたいメッセージ”があるといいます。

■櫻井つぐみ選手
「自分たちも、こういう風に少人数で練習して、『本当に高知からオリンピック選手になれるのか』っていうのは、(五輪を)目指してはいたけど、現実味がなかったんですけど、今、『自分と(清岡)幸大郎がオリンピックに出場する』ということで、本当に『身近な存在にそういう人がいる』っていうのは、すごく羨ましいと思うので、それは本当に力に変えて、うまく利用して、『オリンピック』を本気で目指してもらいたいと思います」

短いながらも、高知で充実した時間を過ごした櫻井選手。お世話になった地元の人たちへ“最高の恩返し”をするべく、パリで狙うのは“金メダル”です!

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