宮崎市青島のホテルが朝食で提供している大人気のカレーに注目します。
このカレー、ネパール出身の従業員の手料理がきっかけで開発されたということです。
来月から売店などで販売が始まるのを前に、おいしさの秘密を探ってきました。
ネパール出身の従業員 スマンさんが同僚を自宅に招いた食事会で
宮崎市青島にあるホテル、ANAホリデイ・イン リゾート宮崎。
出迎えてくれたのは、ホテルの従業員でネパール出身のバジュガイン・スマンさんです。
スマンさんは営業や接客を担当するスタッフですが、ホテルにはスマンさんがきっかけとなって開発された評判のカレーがあるんです。
(バジュガイン・スマンさん)
「『肉とかもけっこうジューシーで食べやすかったです』と言うお客さん、多いです」
そのきっかけとは、スマンさんが従業員を自宅に招いて食事会を開いたとき、ふるさとネパールのカレーを振舞ったところ、「とってもおいしい」と大好評でした。
実際にカレーを食べたホテルスタッフは…
(ホテルのスタッフ)
「本来のエスニック系のカレーということで、知れば知るほど奥が深い」
「お腹いっぱいになってもスプーンが止まらない。また次も食べたい。もう一口、もう一口となるような味でとってもおいしかった」
「(お酒の)シメのカレーもアリだなと思うくらい、スパイスが効いていて、ものすごくおいしかった」
従業員の間で評判が広まると、スマンさんのレシピを採用したカレーが宿泊客の朝食にも採用され、3年ほど前から提供されています。
20種類以上のスパイスをふんだんに使って ヨーグルトで味のバランスを
気になるのがおいしさの秘密。
材料は、ガランマサラやキングマサラ、それにニンニクなど本場のネパールカレーと同じく20種類以上のスパイスをふんだんに使っていて、ヨーグルトで味のバランスを整えています。
少しでも本場に近い食べ方がおススメ…ということで、ナンを用意してもらい、いただきました。
(三浦功将記者:試食して)
「(食べる)うんうん。スパイスの香りが豊かですね」
(バジュガイン・スマンさん)
「トマトとかしょうがとかヨーグルトなど、いろんなスパイスを入れて作っているカレーなので、いろんなスパイスが出てくると思う」
(三浦功将記者)
「本場のカレーを食べているって感じしますね」
美味しさは宿泊客の心もわしづかみ
その美味しさは、宿泊客の心もわしづかみしています。
(宿泊客のアンケートから)
「スマンさんのカレー大好物!」
「朝食のネパールカレーがとてもおいしい」
「ぜひ部屋に持ち帰りたい。ホテル内でお店を!販売を!」
また、去年は、宮崎市で開かれた野外音楽イベントでスマンさんのカレーをかけたナンドックを販売したところ、売り切れるほどの人気ぶりでした。
ANAホリデイ・イン リゾート宮崎の井上俊一総料理長もスマンさんのネパールカレーに太鼓判を押します。
(ANAホリデイ・イン リゾート宮崎 井上俊一総料理長)
「私は辛いのが苦手だが、それでも食べられるおいしい辛さ。ヨーグルトで一晩寝かせてから作っているので、まろやかさが後から来る感じもある」
レトルトカレーとして商品化 来月から販売
これまで宿泊客だけが味わうことができたスマンさんのカレーですが、この度、レトルトカレーとして商品化され、来月から販売されることになりました。
スマンさんも期待を寄せています。
(バジュガイン・スマンさん)
「いろんなスーパーとか売店とかに置いてあると、皆さん買って食べてくれるので、自分が作ったものを他の方が食べて『おいしいな』と言ってもらえるのが自分としては一番うれしいことだなと思う」
ネパール出身のスマンさんのレシピで作られた「AOSHIMAネパールカレー」は、来月中旬からANAホリデイ・イン リゾート宮崎の売店や県物産館KONNEで販売予定です。
(スタジオ)
スマンさんのカレー、ホテルでの朝食用という時は、お子さんも食べることがあるので、辛さを少し抑えめにしているそうなのですが、販売されるレトルトカレーは、本格的な辛さで作られているということです。
※MRTテレビ「Check!」5月23日(木)放送分から
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。