地域で獲れるサケが年々少なくなるなか、新潟県県立海洋高校(糸魚川市)の生徒たちが、稚魚ではなく“卵の状態”で送り出す新たな放流方法に挑戦しました。

糸魚川市を流れる能生川支流の白鳥川で、スコップを手に川底を掘って木の枠で囲み、川の水をせき止めながら“サケの卵”を流していきます。

卵の中で目が透けて見える「発眼卵」を川底に埋めて放流するこの方法は、稚魚まで育てて3月に放流する従来の方法に比べ3か月早く放流することができ、その分、飼育にかかる餌代や人件費の削減につながるそうです。

地元の漁業協同組合によりますと、地域でとれるサケの数は年々減っていて、2024年は、ピーク時となる2017年の10分の1以下となっています。

【能生内水面漁業協同組合 松本将史 代表理事組合長】
「大量に親ザケをとって大量に稚魚を放流して…という今までのやり方が実際に続かなくなってきたので、漁獲高が少なくなったとしても持続するようなしくみにシフトしていこうという、そんな試み」

【海洋高校2年生】
「能生のサケが減少していて事業者が赤字になってしまっていたので、今回の活動を通して少しでもサケが増えてほしい」

今回放流する「発眼卵」の数はおよそ15万。
サケは4年で戻ってくるということです。

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