焼酎や日本酒などの日本の「伝統的酒造り」がユネスコの無形文化遺産に、登録されることが正式に決まりました。
焼酎の蔵元が多く集まる宮崎の酒造関係者から喜びと期待の声が聞かれました。

日本時間の5日午前3時半すぎ、南米のパラグアイで開かれたユネスコ政府間委員会で、焼酎や日本酒、それに、泡盛などの「伝統的酒造り」が「無形文化遺産」に登録されることが正式に決まりました。

こうじ菌を用いる「伝統的酒造り」は、日本各地の気候・風土にあわせながら、杜氏や蔵人が築いてきた手作業の技術で、祭事や婚礼といった日本の社会文化的行事にも欠かせないものとなっています。

本格焼酎の出荷量が10年連続で日本一となっている宮崎県。
登録決定を受け、県酒造組合の渡邊眞一郎会長は

(宮崎県酒造組合 渡邊眞一郎会長)
「大変嬉しく思ってます。承認された以降、この文化を次の世代にも、次の世代にも伝承していくことが一番大切なことだと思う」

県酒造組合では、登録をきっかけに県内だけでなく焼酎業界全体で、世界に焼酎文化を広めていきたいとしています。

(宮崎県酒造組合 渡邊眞一郎会長)
「これからは、やはり焼酎という蒸留酒がアメリカを始め、ようやく認知される入り口に立った時点でもある。アメリカなどヨーロッパを含めて、競争力が焼酎についてくるんじゃないかなということを期待をしているところです」

日本の無形文化遺産登録は、「歌舞伎」や「能楽」「和食」などがあり、2022年の「風流踊り」以来、23件目です。

【参考】
宮崎県によりますと、県内の焼酎の輸出は年々拡大し、おととしにはコロナ前の水準に戻ったとのことです。

ただ、中国、アメリカがおよそ7割占めているということで、県は今回の登録をきっかけにヨーロッパやアジア圏への販路拡大を目指したいとしています。
これからの動きに注目です。

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