岩手県奥州市水沢立町、古くからの商店が並ぶ街並みの一角に、雰囲気のある古民家があります。
こちらは「奥州懐古館やまびこ」。オーナーの伊藤淳さんが実家の葬儀・仏具店を一部改築して作った「鉄道カフェ」です。
店内には行先表示板、列車名表示板など、国鉄時代に機関庫 や車両基地で行われたイベントで購入して集めた珍しい資料が飾られています。
こちらは特急「やまびこ」のヘッドマークです。
列車のヘッドマークはほとんどがレプリカだということですが、思い入れの深い「やまびこ」と「白鳥」は実際の車両で使われていた本物です。
またこちらの「ゆうづる」の扉も実際の車両のものを購入し、展示しています。
こちらの「乗車位置表示板」、昔は在来線のホームの頭上にたくさんぶら下がっていました。筆者はいつも普通列車に乗るとき、この表示板を見て「いいなあ。特急で旅してみたいなあ」と憧れたものです。
「かつては、(表示板は)今のように高額ではなかったんですよ」と伊藤さん。
伊藤さんは中学生の時に機関車の迫力に魅せられ、以来、北海道に何度も行き、機関車の旅を楽しみました。
SLの時代が終わると、今度は寝台特急での旅を楽しみました。
7年前に東京の会社を早期退職。
空き家のような状態になっていた実家を手直しし、貴重な鉄道関係のコレクションを運び込みました。
そして4年前に、この鉄道カフェ「奥州懐古館やまびこ」をオープンしました。
以来、およそ40年かけて集めた鉄道関係のコレクションを、時々入れ替えながら展示しています。
カフェ部分だけでなく、この古民家の中には鉄道模型を走らせていたり、年代物のプラレールや機関車や新幹線の模型を展示しているコーナーなどもあり、伊藤さんがお店にいて、他のお客さんがいない時には案内してもらえるそうです。
伊藤さんは「このカフェを鉄道が好きな人だけでなく、子供からお年寄りまで、みんなが集まって楽しめる場所にしたいです」と話していました。
定休日は月曜日ですが、「ときどき臨時休業があります。ご理解ください」とのことです。
SLの時代、深夜特急の時代に思いをはせ、懐かしい気分に浸ってみませんか?
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