放課後児童クラブを運営する事業者がそれぞれの取り組み内容を発表し共有する『放課後デザインアワード2024』が、28日に新潟市中央区で開かれました。

このイベントは、新潟市西区で放課後児童クラブなどを運営する「ゆめのき学園」が開催したもので、テーマは“放課後をリデザイン”です。

【ゆめのき学園 羽賀万起子代表】
「“放課後の現場”に求められることが、職員にとっては増えてきています。そんな現状がなかなか外に“見える化”できないというところが大きな課題の一つ」

新潟市内には、共働きの保護者らのために小学生を預かる“放課後児童クラブ”がおよそ180ありますが、お互いにどのような取り組みを行っているのかが分からないという声もあったそうです。

『放課後デザインアワード2024』では、4つの児童クラブがそれぞれの取り組みを発表し、審査員と参加者の投票によってグランプリを決定します。

大人の審査員たちに混じって、児童クラブに通う小学5年生の横田一歩くんも審査しました。

「面白いなと思って。あと、ゲームができるのがいいなと思った」

プレゼンを行った児童クラブの一つ『こどもおとな基地イロトリドリ』は、古民家を活用し、高校生・大学生・地域住民などさまざまな人が運営に携わっています。

【イロトリドリ 市橋吹美さん】
「お互いを尊重して関わり合う大人同士の安心や信頼は、空気感でどんどん伝わって…。子どもたちは“まねっこの天才”なので、自然と子どもたちの間でも“安心の輪”が広がっていくと感じています」

こうした新たな放課後のデザインの仕方が評価されたイロトリドリは、2024年の『グッドデザイン賞』を受賞しています。

28日に新潟市中央区で開かれた『放課後デザインアワード2024』。
放課後児童クラブを運営する事業者それぞれが、工夫を凝らした取り組みをプレゼンした結果…

2つのクラブを一体型で運営している「坂井輪ひまわりクラブ」がグランプリに選ばれました。

「みんなに支えてもらいながら、何とか本当にギリギリまで準備を進めてきたということで、今 私たち、驚きの涙と感謝の気持ちでいっぱいになってしまいました」

【ゆめのき学園 羽賀万起子代表】
「現場の先生たちが、自分たちで考えて自分たちで選択して日々作っていっている理念が、ただ理念で浮いているのではなく、実施している姿にとても感動した」

さらに羽賀さんは、「来年は新潟市内外の児童クラブも巻き込んで開催したい」とも話しています。

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