事件の犯人や行方不明者などの捜索活動にあたる嘱託警察犬の審査会が宮崎市で開かれました。
県警察本部が開いた審査会には、一般の家庭や民間の訓練所で飼育されている嘱託警察犬など34頭が参加しました。
まず行われたのが、犯人が移動した経路をたどる「足跡追及」。
犬たちは、においをかぎわけながら進み、遺留品に見立てたタグを見つけると合図を出していました。
さらに、指導士の指示に従っているかをみる「服従」の審査も。
シェパードやラブラドール・レトリバーなどの犬種が多く参加する中で、人目を引いていたのが、トイプードルの「もち」くん、6歳。
嘱託警察犬としては3年目を迎え、落ち着いた様子で審査に臨んでいました。
(「もち」くんの指導士 橋口美千代さん)
「(もちくんに)頑張ったねと言いたい。街なかや大きい犬では違和感があるような現場とか、そういう所でお役に立てると思っている」
県警によりますと、今年、県内では警察犬の出動が先月末までに79件あり、このうち、えびの市では、警察犬の捜索により行方不明になっていた高齢女性を無事保護できたということです。
(宮崎県警察本部鑑識課 松田直樹 現場指導補佐)
「今後も実践に強い警察犬を育成していただき、県民の安全と安心のために活躍していただきたい」
審査会で合格した犬は、4月から1年間嘱託警察犬として活動します。
【参考】
去年1年間の警察犬の出動件数は108件で、このうち、100件が行方不明者の捜索。
トイプードルの警察犬の「もち」くんを紹介したが、MRTテレビ「Check!」では、2年前にも「もち」くんが警察犬審査会に出場した際に取材をしていて、そのニュース動画はこれまでに55万回再生されている。
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