県内41市町村の様々な魅力をお伝えする「わがまちLink41」。今回は、県内で唯一の “珍しいたまご” の存在を聞きつけた黒島ゆりえリポーターが糸満市へ飛んだー
“珍しいたまご” の正体とは…
そのあるモノは、ファーマーズマーケット糸満の卵ブースにあった。一見、普通のたまごに見えるが、中身を確認してみると…
卵を割ると…黄身が白い!
普通の卵と比較するとご覧の通り。(画像でご確認ください)
ゆで卵にすると、白身との境目が分からないほど真っ白。一体全体、黄身(君)の名は?
黄身が白い卵はその名も、「白卵(しろたまご)」。
売り場で白卵を買っている人に話を聞くと…
▽購入した人
「今回で3回、4回目ぐらいですね」「真っ白なふわふわのシフォンケーキができるので、お菓子とかに使ったりしてますね。なかなか他では見ない」
「SNSで見て、興味本位で買いたいなと」「そのままの味わいで卵かけご飯とか、焼いたりしたい」
ある購入者がSNSに投稿したことで話題となった白卵。その反響はすぐ売り場に届いたそう。
▽売り場担当者・新垣善也さん
「電話の殺到があったのは確かですね」「白卵ありますか?とか、食べ方(の問い合わせ)だったり。」「好きな人はとても好きなので、並び次第、完売することは多いです」
黄身が白いヒミツを解明!
白卵はどうやってできるのか。解明すべく、白卵を生産する糸満市の養鶏場「園芸ファームなかむら」へ。
▽園芸ファームなかむら 中村一敬さん
「エサ屋さんに “黄身が白い卵はできないか” と相談して、エサを変えたらできると知り、始めました」
白卵の秘密は…ニワトリのエサ。黄身が黄色い普通の卵を産む鶏のエサはトウモロコシが主原料だが、白卵を産む鶏のエサは米が主原料。
「米が原料のエサを与え続けると、黄身の色が黄色から白になっていくんです」
「園芸ファームなかむら」では80羽の鶏が白卵を産み、1日の生産量はおよそ60個。エサ自体の生産量が少ないため、白卵も希少になるのだそう。
調理をするとどうなるの?
白い見た目の秘密が分かると、次に気になるのはやっぱり味。
白卵を使用したメニューを取り扱う「マグロ炉端劇場 魚島屋」へ。ここでは「白い出し巻き玉子」を提供しています。
味つけは出汁のみでシンプルに、素材の味を楽しんでもらう一品です。
濁りのない純白の見た目から、食べると気持ちもピュアになっちゃうかも?
普通の卵と白卵、それぞれで作った出し巻き玉子で、味の違いを比べてみるとー
▽黒島ゆりえリポーター
「白の方があっさりしています!あと、やわらかいです!美味しい」
▽本マグロ炉端劇場 魚島屋 屋良竜紀オーナー
「ファーマーズで白い卵に目がいき、使った時に衝撃を受けました。そこからお客様に提供すると、皆さん100%驚いておりまして」
▽園芸ファームなかむら 中村一敬さん
「白卵をきっかけに養鶏農家や野菜農家を知ったりとか、1次産業が盛り上がれば、というのが自分の思い」
「ワクワクさせたい気持ちもある。お料理するときに、子どもたちがパカッと割ったら白かった、という驚き、家庭の笑顔がイメージできるんですよね」
糸満市を訪ねると、黄身が白い “面白い卵” でみんなを笑顔にしたいと願う、粋な養鶏農家に出会った。
<取材MEMO>
この貴重なたまごを購入できるのはファーマーズマーケットいとまん「うまんちゅ市場」だけ。入荷日は不定期と、狙いにくいですが、およそ週2回のペース、週末が狙い目だということです。(取材 黒島ゆりえ)
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