水深200メートル以下でとれる、ミネラル豊富な海水=「海洋深層水」の可能性を探る日本初のサミットが、“発祥の地”高知県室戸市で開かれています。
サミットは、「海洋深層水」の研究内容や活用策を共有しようと開かれていて、実際に海洋深層水を活用する高知、静岡、富山、沖縄での取り組みが紹介されました。
高知からは行政・企業・大学が行った研究で、「地域住民に長期間飲んでもらったところ、腸内環境が改善された」という結果が報告されました。
また沖縄の、水温が低い海洋深層水と水温が高い海水面との温度差を利用した「発電システム」も紹介され、海洋深層水の「熱利用」についても触れられましたが、同時に、課題も共有されました。
(日本科学協会 髙橋正征 会長)
「(海洋深層水の)温浴施設がありますね、『シレストむろと』もそうです。沖縄にもありますが、海水(海洋深層水)の10℃の温度を(人が)入れる温度にするために、ばく大なお金がかかる。おそらく1000万?2000万。こういうことが解決するよう頭を使って、ぜひ『熱利用』を、もっと積極的にやっていただくのが良いと思います」
サミットは19日まで開かれます。
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