パリパラリンピックで金メダルを獲得した車いすラグビーの池透暢(いけ・ゆきのぶ)選手が、大会前にエールを貰っていた特別支援学校の生徒たちに“約束の金メダル”をお披露目しました。

車いすラグビー体験も行われ、生徒たちの短時間での“成長”に、池選手も笑顔を見せていました。拍手で迎えられた、車いすラグビー日本代表のキャプテン池透暢選手。16日、高知特別支援学校中学部の生徒たちに、金メダル獲得を報告しました。

生徒たちは、池選手が所属する車いすラグビーチーム「Freedom」が学校の体育館で練習していたことなどからチームと交流があり、パラリンピック前には池選手の壮行会を開いてエールを贈っていました。

「オー・シャンゼリゼ」の替え歌で池選手を称えた生徒たちは、お祝いの言葉を綴った寄せ書きを贈り、金メダル獲得を祝福。そして池選手は、生徒たちに、“約束の金メダル”をお披露目しました!

(池透暢 選手)
「今まで銅メダルで悔しくて『あぁ、金メダル、いいなぁ』と思っていたけど、この金メダル、今までで一番きれいで、今までで一番重い、金メダルです。本当に皆さんのおかげです。ありがとうございます」

この後は、「Freedom」の選手たちと一緒に“車いすラグビー体験”です。車いすラグビー用の「ラグ車」に乗せてもらった生徒たち。過去に体験したことがある生徒もいますが、タイヤが「ハの字型」に付いていて操作が難しく、最初は慎重に進みます。それでも、慣れてくると勢いよくタックル!

そして、チームに分かれて車いすラグビーの“実戦”です。車いすの操作に加えボールを扱う動作が増えますが、生徒たちはすぐに順応し、見事なトライを奪う場面も!

(生徒)
「(車いすを)回すのが楽しかったです。うまくできました」
「(漕ぐと)手が持っていかれるけど、楽しいです。バスケットボールを経験しているので、バスケと同じようにやれば大丈夫です」

短時間で“成長”した生徒たちの姿に、池選手も笑顔です。

(池透暢 選手)
「子どもたちとの“約束の金メダル”をやっと見せることができて、安心した思いと、『楽しみに待ってくれている顔を早く見たい』と思っていました。最初はタックルも怖がっていたり、操作がうまくいかなかったりして難しそうな顔をしていた子どもたちも、最後にはすごく楽しそうな顔で、それぞれの成長がどんどん見られて、ふだん心をうまく表現できない子たちも、スポーツによって笑顔が生まれたり、気持ちが現れたりというところが見られて、僕もうれしかったです」

生徒たちに“約束の金メダル”を持ち帰った池選手。次の目標は、所属する「Freedom」が12月に挑む日本選手権での「金メダル」です。

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