紫金山・アトラス彗星が今月中旬に見頃を迎え、日本各地で観察されています。米どころ富山でも、散居村を望む秋のスキー場から、“ほうき星” の姿をとらえることができました。
富山県砺波市で、14日午後6時過ぎに「紫金山・アトラス彗星」が撮影されました。
富山県砺波市にある “夢の平スキー場” 近くから、富山県天文学会の須藤健太郎さんが撮影したものです。
須藤さんは前日の13日、石川県の宝達山頂公園で「紫金山・アトラス彗星」の撮影を行っていましたが、さらに彗星の高度が上がる14日は眼下に散居村を望む砺波市のスキー場近くで撮影しました。
「紫金山・アトラス彗星」は去年1月に発見された彗星で、今月中旬以降が観測のチャンスです。
探すのは夕方・日没直後・西の空がポイントです。今回を見逃すと、次に地球上で見られるのは8万年後と予想されている珍しい彗星です。
あす16日(水)頃~20日(日)頃が最も観察しやすい時期に入ります。日没1時間後、西の空で観察チャンスです。次に観測方法をごご紹介します。
10月16日~10月20日頃 彗星が最も観察しやすくなる時期
紫金山・アトラス彗星は、2023年1月に発見された彗星で、「しきんざん」「ツーチンシャン」などと読みます。
紫金山・アトラス彗星が10月中旬に見頃を迎え、先週から日本各地で観察されています。
国立天文台によると、アトラス彗星の地球への最接近は10月12日(日本では13日)でしたが、かなり低い位置のため、肉眼で見える地域はかなり限られました。
日を追うごとに高度が徐々に上がっていきますが、15日頃までは地上の明かりや「もや」などの影響もあって、市街地での肉眼での観察は厳しいものと思われます。
16日頃からは観察しやすい高度になります。彗星自体の明るさがやや暗くなるものの、20日頃までは肉眼でぼんやり見えることが期待できそうです。
できるだけ空の暗い場所で観察するとよいでしょう。
その後は、さらに高度が上がりますが、彗星はより暗くなってしまうため、空の暗い場所でも肉眼での観察は難しくなるでしょう。
【観察時間帯・方角】
・観察時間帯:日の入り後1時間前後
・方角:西
目印は「明るく輝く金星」探すと…
空が暗くなってから彗星が沈むまでの時間が短いため、日の入り後1時間前後を目安に観察するとよいでしょう。見える方角は「西」です。明るく輝く金星を目印に探しましょう。
気になる今夜15日からの天気は…
日本気象協会 tenki.jpによりますと、今夜(15日)は、日本海側から雨エリアが広がり、明日16日にかけては広く曇りや雨となる見込みです。
ただ、16日夜は、北海道や東北北部、西日本の日本海側の一部で観察出来そうです。
17日は晴れる所が多く、観察によさそうですが、18日は次第に雲が増えるでしょう。
19日は九州~北海道にかけて雨で、この雨を境に強い寒気が南下します。北海道は平地でも雪が降り、初雪となる可能性があります。20日~21日は全国的に晴れますが、朝晩は冷え込みが強まる見込みです。天体観測は暖かくしてトライしてみてくさだい。
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