2024年のゴールデンウィークが始まっています。観光、帰省などで、はじめての道を運転する機会も多く、交通渋滞も多く発生する時期です。

今回は、去年(2023年)の7月25日に掲載した、「わかりにくい交差点で車のウインカーはどちらが正解?指示器のルールを警察に聞いてみると意外とシンプルだった」を再掲載します。

交通渋滞ではストレスを多く感じることもありますが、日常的に車を運転する記者が感じた疑問2つを調査してきました。特に2つ目の疑問は皆さんも困ることが多いのではないでしょうか?

一つ目の疑問は「交通量が多い交差点になぜ『右折矢印信号』がないのか?」

やってきたのは熊本市中央区の白山交差点(はくざんこうさてん)。電車通りと白山通りが交わる、交通量が多い場所ですが・・・

記者「右折したい車がいますが、右折信号がないため曲がるのが難しいようです」

この交差点、「右折矢印信号」が電車通り側にはなく、流れが悪くなっているように感じました。

列をつくる車は信号が変わるわずかなタイミングで右折するしかありません。一回の青信号で右折できた車は3台ほどでした。なぜ、右折矢印信号がないのでしょうか。

熊本県警交通規制課・中園貴博 課長補佐は「右折矢印信号をつけるには、そこに右折専用レーンが必要になる」と説明します。

右折専用レーンがない状態で右折矢印信号をつけると、信号待ちをしている直進車を後続の右折車が無理に追い越し、事故につながりかねないというワケなんです。

路面電車と共存する都市ならではの交通事情ですね。

車のウインカーはどちらが正解?

続いては、側道から国道などに合流する時のウインカーは右・左どっち?という疑問です。

こういうとき、あなたはどちらにウインカーを出しますか?

側道からの合流 ウインカーはどっち?

向かったのは熊本市中央区渡鹿の側道から産業道路に交わるこの場所です。側道から来た車は熊本市街地方向にしか進めません。

この時、ドライバーが出すウインカーの方向がバラバラでした。

記者「30分で50台の車がここを通りましたが、そのうち34台が右にウインカーを出していました」

右か左か。どちらが正しいのでしょうか。

中園 課長補佐「ウインカーは左ウインカーになります。産業道路に対して横に側道が走っていますけれども、ここに一時停止がかかっています」

ここには一時停止の標識が。つまり「交差点」なんです。

側道と産業道路は「丁字路交差点」という扱いになります。したがって、ここでは車が曲がりたい方向「左」にウインカーを出さなければなりません。

しかし、実際に運転してみると…

記者「走行車線と産業道路が平行になっているので、ここは合流と勘違いしやすいかもしれません」

この交差点を産業道路への合流、「車線変更」と勘違いし、産業道路の走行車へ知らせるために、右ウインカーを出す車が続出しているようです。

一方で、熊本市東区にある熊本インターチェンジの出口には一時停止の標識がありません。

なので、ここは交差点ではなく、国道57号への「合流」なので「右ウインカー」が正解です。

中園 課長補佐「合流用の付加車線というのが結構な距離設けられていますので、この場合は進路変更に当たるので、右ウインカーになります」

ウインカーはあくまで自分の「後続車」に対して曲がる方向を伝えるもの。

後続車に誤解を与えないためにも、警察は正しいウインカーの使用を呼びかけています。

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