広島県東広島市豊栄町の産地で、珍しいゴボウの花が咲いています。さらなるブランド化へ向けて種を取るためです。

ゴボウの花は赤紫色で、同じキク科のアザミの花に似ています。先月末から咲き始めました。

川崎理恵 さん
「きれいですね、待望のゴボウの花」

東広島市豊栄町吉原地区のゴボウ畑です。「吉原ごぼう」は、昔から柔らかくて、えぐみが少ない味のよさで知られています。

川崎理恵 さんは、2年前から実家の父親と「吉原ごぼう」の栽培を始めました。花を見るのは初めてです。

ゴボウの花は種をまいた次の年から咲くため、秋に収穫すると見られません。今回、花をつけたのは種を取るため去年、収穫せずに残していた畑です。受粉した花の下の総苞というふくらみに将来の種が宿っていました。

総苞を割って中を見せてもらいました。

米粒のような白い実がありました。これが来年のゴボウを作る種になります。

地元で「吉原石」と呼ばれる石の風化土で育てると、どんなゴボウでもおいしくなると言われていて、今はどの農家も市販の種を使っています。自家採種はさらなるブランド化への挑戦です。

川崎理恵 さん
「吉原ごぼうというブランド、いろんな種で作っていたゴボウを、1つの種で作ることができたら、よりブランド化できるじゃないかなと思うんですけど」

挑戦の証しでもあるゴボウの花。もうしばらくの間、畑を彩ります。

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