ジュビロ磐田からベルギーのアンデルレヒトに期限付き移籍している後藤啓介選手が初の海外でのシーズンを終えました。SBSテレビ「みなスポ」はシーズン終了後に帰国した後藤選手を密着取材、彼の原点に迫りました。


5月25日に行われたジュビロ磐田の湘南ベルマーレ戦。この日、後藤選手は約半年ぶりにヤマハスタジアムに帰ってきました。

後藤選手
「懐かしいですね。半年しか離れていないですけど、懐かしいです。1年しかいなかったのにこうやって受け入れてくれていて、すごく幸せですし、うれしいです。

帰って来る場所があるという感覚なので、本当に愛されているなと思いましたし、応援されているので、その期待に応えないといけないなと思いました」

サポーターからの期待を肌で感じたようです。

6月17日、後藤選手は磐田市の大久保グラウンドにいました。半年間での成長はその体つきにもあらわれています。

ー体重は何キロ増えましたか?
「5、6キロですかね。去年はジュビロのトップチームで常に当たり負けしていましたが、(海外で)筋力アップや筋トレをして日本に帰ってきて、スピードや強度も全然やれるなと感じたので、海外でいい経験ができているなと思います」

小学生時代に所属していたカワイ体育教室の練習にも参加しました。練習は子どもたちと一緒に雨上がりのグラウンドの水はけをするところからスタートしました。

後藤選手
「昔もやってたなあ。懐かしい。アナザースカイみたいな感じです」

幼少期に技を磨いたクラブチームでの日々。小学生の頃、後藤選手はどんな子供だったのでしょうか。小学生時代の恩師、守屋賢吾さんに話を聞きました。

守屋さん
「小さい頃は本当に背が大きかった。その頃のJリーグの大きな日本人選手は足元がなくて硬いというイメージがあったので、やっぱり足元の技術はつけてあげたいと思い、徹底してやっていました。

海外で本当に大事な試合になったときは、戦術どうこうよりも、個人の力でというのが大きい」


後藤選手
「ピッチの中で1対1を11カ所でやっている、今の海外サッカーはそんな感じです。小さい頃からコーンドリブルや1対1など技術を上げる練習をしてくれていたのは本当に大きいと思います」

後藤選手が海外へと羽ばたくことができたのは、幼い頃から常に自分なりの考えを持ち、足元の技術を磨いたから。原点はここにありました。


ー来季への意気込みを。
「次のシーズンに向けて気持ちも体も作っているところです。いいスタートが切れるようにしたい。また帰ってくるときには、もっとすごい選手になって、みんなが喜ぶような選手になって帰ってきたいと思います」

後藤選手は6月29日、日本を飛び立ち、ベルギーに戻りました。

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