2023年に続き広島県世羅町で繁殖した国の特別天然記念物コウノトリが、巣立ちを迎えました。

電柱の上の巣に座るコウノトリ。4月にふ化したヒナが、親鳥と見まがうほど大きく成長していました。5月、世羅町が、個体を識別する足環の装着などで巣を確認したところ、こちらのヒナ1羽がいたということです。

16日ごろから羽を広げ、飛ぶ練習をするような仕草を見せていて、先週には巣から飛び立ちました。

兵庫県立コウノトリの郷公園によりますと、巣を飛び出し、別の場所に着地することが「巣立ち」とされます。

6月24日の撮影中も、巣に1羽取り残されてしまったヒナ…。飛び立とうと、大きな羽をめいっぱい上下させています。そして…。

正午ごろ…、飛び立ちました。住宅の屋根と屋根の間を悠々と飛んでいきます。みごと近くの広場に着地しました。

コウノトリ保全地域協議会 竹内政彦 会長
「大きな鳥が空を飛ぶのを見たら、みんな幸せな気分になると思います」

遠くへ飛べるようになると、ふるさとの巣を離れることも、あるかもしれません。また世羅町に戻ってきてくれたら…と、地元の人たちも巣立ちを見守っています。

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