第150回北信越地区高校野球大会(北信越地区高校野球連盟主催)は3日、準決勝2試合が富山市民球場であり、星稜(石川)は延長の末、東京都市大塩尻(長野)に7―9で敗れた。

 春の県大会初戦から今大会1回戦まで全6試合で無失策だった星稜。ただこの日は計5失策でリズムをつかめなかった。

 初回からミスも絡んで1点を奪われた。しかし三回には服部航選手の右越え2点本塁打で逆転。直前の邪飛で感覚をつかみ、「甘く入った」という直球を狙いすました一打だった。

 ただ芦硲(あしさこ)晃太主将は「本塁打のあと、チームに気の緩みが出た」と振り返る。直後の四回にも守備の乱れから2点を失った。タイブレークの延長十回には中軸が3連続四球で粘ったが、及ばなかった。4番の萩原獅士選手は「(そこで)気合が入ってももう遅かった」。山下智将監督は「本当に甲子園に行きたいのか。すべて修正したい」と厳しい表情で話した。(小崎瑶太)

(第150回北信越地区高校野球大会準決勝、東京都市大塩尻9―7星稜)

 高校野球の公式戦初登板。背番号19の1年生、織田晟牙(せいが)投手は先発のマウンドに「緊張した」という。

 初球でゴロを打たせ最初のアウトを取ったが、2球目が死球。暴投も絡んで1点を失った。「死球でペースが乱れてしまった」と語る。

 それでも二回は内野ゴロと三振で三者凡退。「いいぞ、織田!」「晟牙、(守備に)声かけて!」とベンチから先輩たちの声を受け、落ち着きを取り戻した。三回の1死満塁のピンチも連続三振でゼロに抑えた。

 この日の試合展開に厳しい言葉を重ねた山下智将監督だったが、夏を見据えて起用した織田投手については「よくやってくれたと思う」とねぎらった。(小崎瑶太)

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