サッカー男子のパリ・オリンピックアジア最終予選を兼ねたU23(23歳以下)アジアカップカタール大会に臨む日本は16日、1次リーグB組の初戦で中国と対戦する。大岩剛監督から主将に任命された藤田譲瑠チマ(シントトロイデン)は「チームが勝つために、できることを徹底したい」と語った。
日本は、1996年のアトランタ大会から8大会連続となる五輪出場をめざしている。1次リーグB組は中国、アラブ首長国連邦(UAE)、韓国と強豪そろい。各チームの監督が顔をそろえた15日の公式会見では、「死の組」と表現する海外メディアもあった。
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大岩監督は準々決勝で敗れたA代表のアジアカップを引き合いに出し、「大会期間中、いろんなことが起こる。そのなかで団結力を高めたい」とチーム力の重要性を説く。
初戦を前に、自身が就任してから最も多く試合で起用してきた藤田を今大会の主将に指名。山本理仁(シントトロイデン)、西尾隆矢(セ大阪)、内野貴史(デュッセルドルフ)、松木玖生(FC東京)の4人を副将に置いた。
ピッチ上で誰よりも仲間に声をかけ、この世代を牽引(けんいん)してきた藤田は「自分のやるべきことは変わらない。チームがバラバラになってしまったら、積極的にまとめあげて、同じ方向を向けるようにしたい」と話した。
選手たちが警戒するのは相手の高さだ。特に初戦で戦う中国は、前線やDFラインに180センチ台後半の選手をそろえる。日本はセットプレーの対策を進めてきた。藤田は「自分たちのできることすべて出し切って、まずは勝ち点3をとれるように頑張りたい」と話した。(ドーハ=照屋健)
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