「THE SUMO HALL 日楽座 OSAKA」の相撲ショー=大阪市中央区で2024年5月28日、大西岳彦撮影
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 日本の国技と呼ばれる相撲の魅力を伝える「THE SUMO HALL 日楽座 OSAKA」が大阪市浪速区難波中2の「なんばPARKS」8階にオープンした。海外からの訪日客を対象にした体験型エンターテインメント施設で、大相撲の土俵で戦った経験をもつ元力士らのぶつかり合いなど迫力ある「相撲ショー」が楽しめる。

 ホール中央にある土俵の3辺を取り囲む形でテーブルと椅子を据え付け、来場者は弁当を食べながらショーを楽しめる。ショーは2部制で、第1部は神話の時代を題材にした「オープニングアクト」。第2部は相撲の稽古(けいこ)の紹介、ルールや禁じ手の解説、元力士同士が対戦するトーナメント、来場者が元力士に挑戦する体験コーナーで構成される。ナレーションは英語で行われ、終演後は出演者との記念撮影の時間もある。

 出演者は全員が本物の元力士。元幕下・東桜山(とうおうやま)の田代良徳さんは米国映画「ジョン・ウィック:コンセクエンス」やインド映画「Sumo」などに力士役で出演した俳優で、松本豊さんは彩(いろどり)のしこ名で2020年に西十両11枚目まで昇進した。

 日楽座を運営するのは阪神電鉄の子会社の阪神コンテンツリンク社。担当者は「関西には多くの訪日客がやって来るが、夜間に楽しめる施設は非常に少ない。訪日客にとって、日楽座が大阪の夜に必ず訪れたいスポットとして定着し、相撲の魅力が世界の人に伝わるように努力したい」と語った。

 入場料はお弁当と1ドリンク付きでS席1万6000円など。高級弁当やハラール、ビーガン対応のオプションもある。1日2回公演で、午後6時と同9時に開演。休業日は毎週火曜と年末年始(12月31日、1月1日)。公式サイト(https://hirakuza.net/sumohall/)から予約できる。【濱弘明】

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