予選敗退が決まり、試合後に選手たちに語りかけるHondaの多幡雄一監督(中央奥)=東京・大田スタジアムで2024年5月30日、円谷美晶撮影

 第95回都市対抗野球大会(毎日新聞社、日本野球連盟主催)の東京都2次予選は30日、第4代表決定トーナメント2回戦があり、今季から東京都所属となったHondaは1―2で鷺宮製作所に敗れ、予選敗退となった。埼玉県野球協会所属時代から7年連続で続いていた本大会出場が途切れた。今季ヘッドコーチから昇格した多幡雄一監督は「選手の力を引き出してあげられなかった」と語った。試合後の多幡監督のコメントは次の通り。

予選の厳しさを痛感

【鷺宮製作所-Honda】最後の打者が打ち取られ肩を落とすHondaの選手たち=東京・大田スタジアムで2024年5月30日、牧野大輔撮影

 選手たちは本当によくやった。1点差で粘りながら、なんとか食らいついていったが、最後の勝負の分かれ目、紙一重のところで勝ち切れなかった。

 (四回にソロ本塁打で1点を返した後に満塁の好機をつくり、八回も満塁とするも、いずれも追加点が奪えず)プレッシャーはみんなあったと思います。もしかしたら僕が硬くさせてしまったのかもしれない。選手の力を引き出してあげられなかった、ということが一番の反省です。選手は全然悪くなくて、本当によく頑張った。紙一重の勝負の中で、なんとか勝たせてあげたかった。

 (都2次予選は6試合目。昨年までの南関東2次予選より長期間の戦いだった)長丁場になると想定はしていたものの、実際に戦ってみて、選手の体力的な厳しさ、きつさというものはよく分かりました。ただ、その中でも勝たなければいけないんだという予選の厳しさを本当に痛感しています。

 (監督として初めての予選を終えて)決断しなければいけない場面というのはたくさんあって。その決断について「ああしておけば良かった」「こうしておけば良かった」というのはすごく頭の中に浮かんで、寝られない日も続きました。第一目標(の都市対抗出場)をここで断たれてしまったというのは本当に自分自身ふがいない。

 来年もまた東京で戦うので、この結果を真摯(しんし)に受け止めて、いかに今回出た反省を生かしてチームをさらに強くできるかだと思います。

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