【茨城】第76回春季関東地区高校野球大会(関東地区高校野球連盟主催、朝日新聞社など後援)は26日、前橋市の上毛新聞敷島球場で決勝があった。常総学院は白鷗大足利(栃木1位)と延長十回を戦い、4―5で敗れた。同校の準優勝は、2009年以来15年ぶり2回目。

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(26日、第76回春季関東地区高校野球大会決勝 常総学院4―5白鷗大足利〈栃木〉)

 「夏に全国で勝ち上がれるかは、2番手投手の成長次第」。常総学院の島田直也監督は春季大会中、選手たちにこう言い続けてきた。2回戦で敗れた今春の選抜大会が、エース小林芯汰(3年)頼みだったからだ。

 関東大会では、控え投手らがその成長の一端を見せた。選抜優勝の健大高崎との準々決勝で先発した背番号10・大川慧(3年)は、4失点ながら5回を投げて2点リードを守りきった。決勝も先発し、4回を1失点に抑えた。

 背番号11・平隼磨(3年)は決勝で、同点に追いついた五回から登板。1回3分の1を投げて無失点にしのぎ、チームに流れを呼び込んだ。

 試合後、島田監督は「まだ小林との差はあるが、得た経験は夏に向けて自信にして欲しい」と語った。

 「全員でもっと高みをめざしたい」。大川も平も手応えをつかんだ準優勝。夏の大会でのさらなる飛躍を誓った。(古庄暢)

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