大の里(右)が押し出しで阿炎を破り、初優勝=両国国技館

 大相撲夏場所は26日、東京都墨田区の両国国技館で千秋楽を迎え、新三役の西小結大の里(23)=本名中村泰輝、石川県出身、二所ノ関部屋=が12勝3敗で初優勝した。初土俵から所要7場所での制覇は、幕下付け出しでは輪島の15場所を大きく更新する最速記録。付け出しを除いても先場所の尊富士の10場所を上回った。  入幕3場所目の大の里は1横綱2大関が休場する場所で奮闘。大きな体格を生かした攻撃相撲が光り、新たなスター候補に名乗り出た。新三役での優勝は67年ぶり。  石川県出身力士の優勝は1999年名古屋場所の出島以来3人目。能登半島地震に見舞われた被災地へ明るい話題を届けた。


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