大相撲夏場所千秋楽は26日、東京・両国国技館であり、新小結・大の里(23)=本名・中村泰輝(だいき)=が12勝3敗で初優勝を果たした。初土俵から所要7場所での幕内優勝は幕下付け出しでは1972年夏場所の輪島の15場所を抜き、先場所の尊富士の10場所も更新する最速記録。また、新三役優勝は57年夏場所を小結で制した安念山以来で67年ぶりで昭和以降2人目。元横綱・稀勢の里の二所ノ関親方の弟子では初の幕内優勝者となった。
石川県出身の大の里は新潟・海洋高を経て日体大に進学。1年生だった2019年の全国学生選手権を制して学生横綱、21、22年の全日本選手権を連覇してアマチュア横綱にもなった。国体でも成年の部個人で2度の優勝を飾り、幕下10枚目格付け出しで23年夏場所初土俵。今年1月の初場所に新入幕すると、2場所連続で11勝を挙げ、昭和以降2位の早さとなる初土俵から所要6場所で小結に昇進した。【岩壁峻】
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