サッカーを楽しむ参加者ら

 サッカーJ1東京ヴェルディが、障害者と健常者が一緒に楽しめる「インクルーシブスポーツフェスタ」に取り組んでいる。年に1、2回開催し、今月6日には節目となる10回目を迎えた。当日は、知的障害や身体の障害がある人、車いす利用者らが、ともにピッチに立つ「みんなでまぜこぜサッカー」に挑戦。「ボールがゴールに入り、みんなで喜んだら得点になる」という特別ルールで盛り上がった。(上條憲也)  イベントは会場のAGFフィールド(東京都調布市)であり、保護者を含む約200人が訪れた。聴覚障害者らによるデフサッカーのクラブからコーチ陣も参加し、耳の聞こえない参加者とは筆談ボードなどを介してコミュニケーションを取った。デフサッカー男子日本代表の監督経験のある植松隼人さんは「いろいろな人が入っていいんだよという空間になれば」と期待した。

ボールのつかみ方などを教える元日本代表の高桑大二朗さん(左から2人目)=いずれも調布市で

 かつてJ1横浜Mや鹿島、ヴェルディなどに所属したサッカー元日本代表ゴールキーパーの高桑大二朗さんによる専門練習もあった。知的障害のある選手や指導者を対象にした練習では、トップ選手と同じ内容を組んだが、「びっくりするくらいみんな上手。また力になりたい」と話した。  ヴェルディは4月には、足立区が主催した、障害者と健常者が一緒にスポーツを楽しめるイベントにも参加。視覚障害者らによる5人制サッカーや、車いすハンドボール、シッティングバレーボールなどさまざまなスポーツ体験会を普及コーチ陣がサポート。多くの参加者でにぎわった。 

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