男子90キロ級で世界ランキング78位の田嶋剛希はシニアの国際大会で初の優勝が世界一。2018年のデビュー以来、殻を破れなかったが、立って良し、寝て良しの出色の内容で快進撃を演じた。「人生で一度しかないかもしれないチャンス。楽しみたい」との思いで躍動した。

 階級では小柄な172センチながら豪快さが売りで、背負い投げなど見応え十分。一方で隙も多く「投げを狙い過ぎて大味になってしまう」と弱点を自覚する。念願の世界柔道の舞台では冷静に試合を展開。足技でリズムをつくり、もつれた場面は寝技で攻める。緻密に好機をものにした。

 7月に27歳となる。「ここを勝たないと終わり」との覚悟も抱いて畳に立った。(共同)

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