大谷選手の元通訳の水原容疑者は違法なスポーツ賭博で作った借金を返済するために大谷選手の口座から無断で1600万ドル以上、日本円でおよそ24億5000万円以上を不正に送金したとしてアメリカの捜査当局に銀行詐欺の疑いで訴追され、12日に保釈されました。

ニューヨーク・タイムズは、先月20日のシーズン開幕戦のあと、今回の問題が発覚した直後の深夜に、チームが宿泊していたソウル市内のホテルの地下の会議室で2人だけの話し合いが行われたと伝えました。

その中で大谷選手に対して「借金の肩代わりをして送金したことにしてほしい」と偽装を依頼し、大谷選手がこれを拒否してすぐに代理人のネズ・バレロ氏に連絡をとったということです。

その後の話し合いには元通訳の妻やバレロ氏が加わり、バレロ氏はロサンゼルスの弁護士やニューヨークの危機管理担当者、それに別の日本語通訳に電話をかけて事態を整理した結果、ドジャースがすぐに解雇を決断し、元通訳はロサンゼルスに戻ったということです。

記事では元通訳の「大谷選手に肩代わりしてもらった」という当初の主張を大谷選手本人にも要求していたとして「法から身を守るための最後のあがきだった」と伝えています。

大谷選手 当初の声明でも「違和感」

大谷選手は先月、声明を発表した際に「この問題を初めて知ったのは韓国での第1戦が終わった後のチームミーティングだった。そこで元通訳は全部英語で話していたので完全には理解できていなかったが、何となく違和感を感じていた」と説明してました。

その後、ホテルで2人で話し合いをした際に「初めて彼に巨額の借金があることを知った。彼はその時、僕の口座に勝手にアクセスして送金していたと伝えてきた。僕はやっぱりおかしいと思って代理人を呼んだ」とその時のやりとりを明かしていました。

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