パリオリンピックで採用されるダンス競技のブレイキンでは各国や地域の出場枠の上限を2つとして予選シリーズ2大会のポイントの合計で男女それぞれ上位7位までに入った選手がオリンピックの出場権を獲得できます。

予選シリーズ第1戦の最終日となった19日、上位8人による決勝トーナメントが行われ、このうち女子の決勝は、40歳のAYUMIと25歳のAMIという世界選手権制した実力者どうしの顔合わせとなりました。

3ラウンド制のバトルでは先攻のAMIが回転技の「パワームーブ」などで流れるような動きを見せたのに対し、AYUMIは多彩なステップを組み込んだキレのある足さばきで対抗しました。

ジャッジの結果、AYUMIがAMIに3対0で勝って優勝し、オリンピックの出場権獲得に向けて前進しました。

今回の予選シリーズで行われたアーバンスポーツで、日本選手が優勝したのはこの種目が初めてです。

このほか、準決勝でAMIに敗れた17歳のRiko、津波古梨心選手が3位に入り、日本の3人がそろって世界トップレベルの実力を示しました。

一方、男子は19歳のHiro10、大能寛飛選手が3位に入り、ことしの日本選手権で優勝した19歳のISSIN、菱川一心選手は準々決勝で敗れて8位でした。

AYUMI「最後まで踊りきれて自分でもびっくり」

優勝したAYUMIは「最後まで踊りきれたことが、自分でもびっくりだった。この大会に向けた気持ちは大きかったが、いつも一つ一つという気持ちでやってる」と笑顔で話しました。
予選シリーズの第2戦に向けては「今からはちょっと思いっきり休んで、ケガした所があるので、しっかり治したい。きょうダメだった部分は自分でもわかってるので、そこをしっかり調整できたら、あとはもう自分のスタイルを出し切るだけだと思っている」と自信を示しました。

AMI「やりきった 全体的に楽しく踊れてよかった」

2位だったAMIは「やりきったという感じだ。オリンピックの予選とかは関係なく、自分の表現を全力でやろうと思ってきた。ミスややりたいようにいかないこともあったが、全体的に楽しく踊れたのでよかった」と晴れやかな表情を見せました。
そのうえで「予選シリーズの第2戦も今回と同じように重要な大会ということはあまり気にせずに、一つの大会として全力で挑みたい」と話していました。

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