○ソフトバンク3―2西武●(18日・みずほペイペイドーム)
敗戦ムードが漂い始めたチームを救ったのは、2試合連続となるアーチだった。ソフトバンクの近藤健介は西武戦で1点を追う八回、6号逆転2ランを放ち「明日につながる一発になってよかった」と喜んだ。
チームは西武投手陣の前に好機で一本が出ず、攻めあぐねていた。先頭の3番・柳田悠岐が右前打で出塁後、1死一塁で4回目の打席。「引っ張って打てる打球をしっかり待とう」と決めて打席に入った。相手投手の初球がやや高めに浮いてきたのを見逃さず、鋭いスイングでボールをたたくと打球は一直線で右翼へ。打った瞬間に拳を強く握り、スタンド入りを確信する完璧な当たりだった。
第1、2打席は長打性の当たりを放ったが相手の好捕に阻まれ、六回は併殺打に倒れた。「相手に好捕されると、少し打撃の形を変えてみようかとも思うが、それをして失敗したことがあった」。初志貫徹が逆転弾に結実した。
チームは3連勝で貯金は今季最多の16。小久保裕紀監督は「1球で仕留めるのはさすが」とヒーローをたたえた。【林大樹】
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