中国の上海で開かれているパリオリンピック予選シリーズのスケートボード男子ストリートの準決勝は、階段やレールなどが設置されたコースで、45秒間滑って技を何度も繰り出す「ラン」を2回、1回の技で勝負する「ベストトリック」を5回行い、それぞれの得点の高い3回の合計で競われました。
日本選手は5人が出場し、このうち、世界ランキング6位の小野寺選手は、前半の「ラン」でスピードに乗った滑りで次々と技を決めて91.04の高得点をマークしました。
そして、後半の「ベストトリック」でも1回目で、板の後ろ側をレールに滑らせ板を回転させて着地する大技を決めて90点台をマークするなど、合計268.63で5位に入り上位8人による19日の決勝に進出しました。
このほか、17歳の佐々木音憧選手が7位、世界ランキング5位で20歳の根附海龍選手が8位で決勝に進みました。
一方、世界ランキング1位の白井空良選手は、得意のベストトリックでミスが続き13位にとどまり、決勝進出はなりませんでした。
東京オリンピック代表の青木勇貴斗選手も14位で準決勝敗退でした。
この種目で日本からパリオリンピックに出場できるのは最大3人で、今大会で東京オリンピック金メダリストの堀米雄斗選手が予選敗退し、世界1位の白井選手も決勝に進めないなど波乱の展開となっている代表争いは、19日の決勝と来月の予選シリーズの第2戦の結果で決まります。
小野寺吟雲「攻めて楽しく自分らしくやれた」
日本勢トップで決勝に進んだ14歳の小野寺吟雲選手は「予選はランの1回目でミスしたが、きょうは1回で決められて、2回目も決められてうれしかった。攻めて楽しく自分らしくやれた」と振り返りました。
決勝に向けては「自分らしく攻めて技をすべて決めて勝ちたい」と意気込みを話しました。
佐々木音憧「ここまで来たのであとはやるだけ」
7位で決勝に進んだ佐々木音憧選手は「決勝に残ることができて本当によかった。ここまで来たのであとはやるだけ。やっぱりオリンピックに出たい」と話していました。
根附海龍「決勝は自分のやれることを精いっぱい」
8位で決勝に進んだ根附海龍選手は「ベストトリックは前半に2回乗ることができて安定した点数を出せてよかったが、この点数で8位というのはなかなかないのでレベルが高いと思った。決勝は自分のやれることを精いっぱいできるように頑張りたい」と話していました。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。