体操のNHK杯は4月の全日本選手権の得点を持ち点に、男女ともに2日間の演技で争われています。

このうち男子は
▽すでに内定しているエースの橋本大輝選手を除く個人総合の上位2人と
▽団体総合で得点に貢献できる2人の
合わせて4人がパリオリンピックの代表に内定します。

17日は男子の1日目の競技が行われ、右手の中指を痛めた橋本選手は大会を棄権し、エース不在の争いとなりました。

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全日本選手権で2位に入った20歳の岡選手は、疲労の影響で腰の痛みを抱えて出場し、2種目目のあん馬で落下するミスが出て13.533と得点を伸ばせませんでした。

それでも、続くつり輪では、力を入れて取り組んできた「中水平」を力強く決めるなど、14.300をマークし、立て直しました。

5種目目、得意の平行棒では、つま先まで伸びた美しい体操で15.133の高得点をマークしてこの種目トップに立ち、一度もトップをゆずることなく最終種目の鉄棒を迎えました。

鉄棒でもコールマンなどの手放し技を成功させると最後の着地まで決め、全日本選手権との合計は、258.196と2位に2点近くの差をつけてトップに立ちました。

萱和磨 選手

▽2位は、萱和磨選手が平行棒で高得点をマークし、256.495
▽3位は得意の鉄棒と平行棒で高得点をマークした34歳のベテラン、田中佑典選手で255.128でした。

最終順位が決まる男子の2日目の競技は19日に行われます。

1位 岡慎之助「最後まで諦めずに粘り強い演技ができた」

男子1日目を終えてトップに立った岡慎之助選手は「最後まで諦めずに粘り強い演技ができたのでよかった。つり輪と鉄棒はしっかり決め切れたが、平行棒はもう少しメリハリのある演技をしたい」と振り返りました。
2種目目のあん馬で、4月の全日本選手権に続いて落下するミスが出たことについて「前半種目が大事だと思っているので力んでしまった。悔しい部分があるので、2日目はもう少し楽にできたら」と話していました。
その上で、19日に向けて「絶対に代表になると、けがしたときから目標にあるので、最後は自分を信じてやりきるだけだと思う」と力強く話していました。

2位 萱和磨「なんとか最後まで粘った試合ができた」

2位の萱和磨選手は「最初のゆかでラインオーバーしてしまい、思うような出だしではなかったが、なんとか最後まで粘った試合ができた」と振り返りました。
萱選手は、ミスが出た中でも気持ちを切り替えることができた要因について、力強く自分を鼓舞するよう繰り出していた『ガッツポーズ』にあるといい「本気のガッツポーズをすることで思うように点数が出ないときも『こんなもんじゃないぞ』と自分に言い聞かせることができた」と話していました。
その上で「あさっても変わらず、いつもどおりの演技をしたい」と冷静に話していました。

3位 田中佑典「一番よくまとめられた」

3位の田中佑典選手は「今がピークになる。点数としても6種目のできとしても一番よくまとめられた。平行棒もしっかり評価がもらえたので、あさっても自分の良さが見られるようにできればなと思う」と振り返りました。
その上で「この舞台に立てているだけでありがたいが、冗談半分で優勝だと思えるくらいの気持ちだ。そういうマインドを持ちながら選考会のラストをしっかり自分らしく、着地まで気を抜かず演技を披露したい」と話していました。

《NHK放送予定》

▽5月18日(土) 午後2時~【Eテレ】NHK杯体操女子
▽5月19日(日) 午前11時40分~【BS】NHK杯体操男子
▽5月19日(日) 午後1時5分~【総合】NHK杯体操男子

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