パリオリンピックの代表選考を兼ねて個人総合で争われる体操の全日本選手権は大会最終日の14日、群馬県高崎市で男子の決勝が行われました。

パリ大会の男子の日本代表は5人で、すでに代表に内定している橋本選手を除く4人が、全日本選手権の予選と決勝の合計得点を持ち点に争う5月のNHK杯で選ばれます。

12日の予選でトップだった橋本選手は、1種目目のゆかで冒頭、G難度の大技「リ・ジョンソン」を高い完成度で決めるなど着地までほぼ完璧に決め、15.000とこの種目トップの得点で好スタートを切りました。

2種目目のあん馬は、磨いてきたという手足の先まで伸びた雄大な旋回を見せて15.133をマークしたほか、4種目目の跳馬も大技の「ロペス」を高さのある跳躍で決めて15.100と、合わせて3種目で15点台の高得点をたたき出しました。

しかし、最後の得意の鉄棒は、腕がつっていたため難度を下げた演技構成で臨んだということで、着地も大きく乱れ、得点を伸ばせませんでした。

それでも橋本選手は、予選と決勝の合計で176.164をマークし、4連覇を果たしました。

大会4連覇は、2008年から2017年に史上最多となる10連覇を達成した内村航平さん以来です。

2位は20歳の岡慎之助選手で、2種目目のあん馬で落下のミスが出たものの、磨いてきた3種目目のつり輪で立て直し、得意の平行棒で15.200の高得点をマークするなど、合計172.264でした。

3位は萱和磨選手で、持ち味の安定感を発揮し合計171.596で、オリンピック出場へ1歩リードしました。

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