陸上競技の話題です。
パリオリンピックを目指す広島県府中町出身、女子100mハードル日本記録保持者の福部真子選手を取材しました。

【福部真子選手】
「やっぱり2年前の自己記録日本記録を出した時の景色は覚えているので。本当はそこに近づけたいけど、今の体でどう表現するのかが大事だし」

去年、本格的にウエイトトレーニングを取り入れ肉体改造を行いましたが、逆に筋力とパワーを生かせず日本選手権では4位となり世界陸上出場を逃すなど、不本意なシーズンとなりました。

【福部真子選手】
「この冬は一回立ち止まってというか、着実に12秒7台で走れるようにすることを目標に足首の強化とか、足の指の感覚の確認とかインナーの感覚の確認とか、大きい筋肉より細かい筋肉体の使い方、姿勢などを細かくやってきました」

冬季トレーニングはケガのリスクを減らすため暖かい鹿児島で…。
筋力をしっかり地面に伝えることを目指し、ジャンプやミニハードルを使ったトレーニングに時間を割きました。

【尾崎雄祐コーチ】
「去年は体のエンジン部分(筋力とパワー)はすごく大きくなって、そのエンジンの力をしっかり地面に伝えられるような足の腱の部分とかバネみたいなところが(筋力に)伴ってなかったところがあったと思ったので、そこの改善を重点的に取り組みました」

4月には、今年国内で初のレースとなる織田幹雄記念陸上に出場。
地元広島の声援を背に冬季トレーニングの成果を確かめるレースでしたが、結果は2位に終わりました。

【福部真子選手】
「やっぱりまだ自分の中でしっくり来ていないというのが正直なところで、いつの間にか始まっていつの間にか終わったような、そんなレースだったので、しっくり来るレースができればタイムも自ずと伸びてくるだろうし、試合感というところでも、もう少し慣れていかないといけないと感じました」

パリオリンピックの選考レースとなる日本選手権までおよそ40日、それまでに残されたレースは2試合だけ。
パリオリンピックの切符をつかむため福部は、どのような思いで今後のレースに臨むのでしょうか?

【福部真子選手】
「日本選手権までに参加標準記録の突破を狙っていきたいと思っているので、もっと練習からギアを上げていかないといけないと試合でいいパフォーマンスはうまれてこないし、逆に試合でいいパフォーマンスができないと練習の質も上がってこないので、どっちも徐々に徐々に上げていかないと本当にパリのオリンピックの切符は取れないと思っているので、しっかりタイムを狙っていきたいと思います」

<スタジオ>
福部選手、日本記録を出したときと同じことをやっていればいいというわけでもないんですね。

【エディオン女子陸上部アドバイザー・木村文子さん】
「本人のコメントにもあったように、足首の強化など細かい部分ですが、そういうことをやることで、平均値が上がってくるのではないかと感じる」

平均値をあげていくことをしながら、当然、パリオリンピックに向けてということですが。

【エディオン女子陸上部アドバイザー・木村文子さん】
「先日のレースでも12秒台(木南記念で12秒92)を走った経験もあるので、徐々にアベレージをあげていって、日本選手権で3位以内を期待したい」

是非、参加標準記録の突破を目指して頑張ってほしいと思います。

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