(東北楽天ゴールデンイーグルス4―1福岡ソフトバンクホークス)
前回登板時、めった打ちにあったソフトバンク打線を相手にどう雪辱するか。楽天のポンセは登録を抹消されている間、自らの持ち味を見つめ直してきた。
真っすぐだ。
「前回は何かがおかしかったが、状態を上げてシーズン序盤の良かった時の自分に戻せた」
- なぜ平日にデーゲーム? 日本ハム・楽天が注目する「新たな価値観」
立ち上がりから、速球が走る。五回、1点を返され、なお1死二、三塁のピンチ。狙われていると分かっていても力勝負を挑み、今宮、柳田を三振に切って取った。
前回対戦した4月30日は5回で12安打を浴びて8失点。6連戦がない日程のため、先発ローテーションから一度、外れた。長丁場を戦い抜くためのチームの方針で、疲れを取るとともにクイックなどの反省点を修正してきた。
この日は6回で今季自己最多の9三振を奪った。その投球内容がリフレッシュ具合を物語る。チームの連敗を2で止めた右腕を、捕手の石原が「きょうは100点じゃないですか」とたたえれば、青山投手コーチも「一つ前に進んだかなと思う」。
日本ハム時代の一昨年にソフトバンク相手に無安打無得点試合を達成した記憶はまばゆい。ただ、けがもあって、過去2年フルに活躍できず、今季から新天地にやってきた。3勝目を手にした30歳は試合後の取材時、「ちょっと疲れたので、いすに座らせてください」。強力打線に挑み続けた充実感があふれた。(笠井正基)
「気合の入った投球」
今江監督(楽) 連敗を2で止める。「強力なソフトバンク打線を相手に最少失点に抑えてくれた。ポンセが初回から気合の入った投球をしてくれた」
楽天は投打がかみ合い、連敗を2で止めた。二回に平良の適時打などで先制し、ポンセが6回1失点で3勝目。ソフトバンクは6連勝ならず。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。