体操男子オリンピック金メダリストで北九州市生まれの内村航平さん(35)が14日、同市八幡東区の市立高見小を訪れ、4年生55人に特別授業を実施した。内村さんは「体操に触れることでスポーツ全体に興味を持ち、頑張ることの大事さを学んでほしい」と呼びかけた。
内村さんは2012年ロンドン、16年リオデジャネイロ両五輪に出場し、体操男子個人総合で2連覇を達成。世界選手権を合わせて8年連続で世界一に輝いた。21年10月に北九州市内で開かれた世界選手権に出場後、22年3月に現役を引退し、現在は市のスポーツ大使を務めている。
特別授業は市内で世界選手権が開催されたことを記念し、市が23年度から実施。今年度は高見小と市立若松中央小(若松区)が選ばれた。
この日は両校で特別授業があり、高見小では、まず初めに内村さんが逆上がりの仕方を児童の前で実演した。上級技として、座った状態から手の力だけで回る逆上がりを披露すると、会場から「すごい」などと歓声が上がった。
その後、内村さんは逆上がりが苦手な児童をマンツーマンで指導。「左足を前に出して、右足は高く蹴り上げよう」「体が伸びていると上がれないよ」などとコツを教え、授業の最後に「今日、教えたことを忘れずに練習を頑張ってほしい」とエールを送った。
指導を受けた楠城瑶大(くすきようだい)さん(9)は「内村さんにポイントを教えてもらって逆上がりができた。次もできるようにいっぱい練習したい」と声を弾ませた。【井土映美】
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