【ヤマハ-バイタルネット】優勝を果たし喜ぶヤマハの選手たち=仙台市の仙台市民球場で2024年5月12日午後4時37分、牧野大輔撮影

社会人野球第54回JABA東北大会・仙台ターミナルビル(12日・仙台市民球場)

決勝 ○ヤマハ10―1バイタルネット●

 もう、「あと一歩」では終わらない。

 申原直樹新監督を迎えた今季だったが、JABA静岡、京都大会ではいずれも決勝で敗れ、日本選手権への切符を逃してきたヤマハ。東北での「三度目の正直」で雪辱を果たした。

 先発はエース佐藤廉。静岡、京都大会でも決勝の先発を任され、好投もあった。「自分が良くてもチームが負けては意味がない。絶対に勝ってやるという気持ちでした」。今大会初のマウンドで、バランス良く変化球と直球を投げ分けて打者を手玉に取った。

決勝で力投を見せ優勝に導いたヤマハの佐藤廉投手=仙台市の仙台市民球場で2024年5月12日午後2時56分、牧野大輔撮影

 悔しさのフラストレーションを晴らすかのように、打線も爆発。初回に網谷圭将の適時打を皮切りに、二回には宮崎竜成の3ランなど計10得点でコールド勝ちを収めた。

 終わってみれば投打で圧倒し、自信を深めた。申原監督は「選手一人一人が自分の役割をしっかり理解している。全うしてくれた結果が優勝につながった」と選手たちをたたえた。

 一方、昨年の都市対抗では準優勝と涙をのんだ。激戦の東海2次予選も目前に迫り、主将の川辺健司は「良い形で勝つことができた。このままの勢いで臨みたい」という。今度は真夏の頂上決戦で「あと一歩」を超えてみせる。【牧野大輔】

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