照ノ富士は先場所、腰のけがのため途中休場し、5月に入って、左の脇腹を痛めましたが、10回目の優勝を目指して夏場所の出場に踏み切りました。
初日は、幕下付け出しの力士では、昭和以降2番目に早い所要6場所で新三役に昇進した大の里の挑戦を受けます。
過去に対戦したのは、大の里が新入幕だったことし1月の初場所だけで、この時は照ノ富士が上手投げで勝っています。
大の里の立ち合いからの圧力を受け止めることができるか、けがの回復具合が注目されます。
一方の大の里としては、横綱が万全の形になる前に、身長1メートル92センチ、体重181キロの体格を生かして一気に攻めきることができるかがポイントになります。
また、夏場所から祖父のしこ名を襲名した大関 琴櫻は、関脇から平幕に番付を落とした大栄翔との一番が組まれました。
過去の対戦では、琴櫻が9勝5敗と勝ち越していて、琴櫻としては、持ち前の上体の柔らかさを生かしながら、相手の突き押しにひるまずまわしを取り、得意の体勢に持ち込みたいところです。
三役復帰を目指す大栄翔としては、相手を正面に置きながら、回転のよい突き押しで粘り強く攻めることができれば勝機が生まれます。
このほかの3人の大関は、いずれも初日に新三役を目指す力士との取組が組まれ、
▽豊昇龍が21歳の熱海富士と
▽先場所、右胸などのけがで14日目から休場した貴景勝は平戸海と
▽負け越すと大関から陥落する角番の霧島は、豪ノ山と対戦します。
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