バスケットボールB3リーグの香川ファイブアローズに、障害のある子供を育てる元日本代表の選手がいます。その思いに迫りました。
2024-25シーズン、ファイブアローズに加入した元日本代表の岡田優介(40)。2児の父でもある岡田は、6歳の長男、朔玖(さく)君が自閉症と知的障害と診断されています。
(香川ファイブアローズ 10 SG 岡田優介選手)
「言葉が今、何も出ないという状況ですね。身体的にはすごく元気で、走ったりするのが好きなんですけど、言語のコミュニケーションはできない」
そうした岡田の思いをくみ、チームが2024-25シーズンに始めた取り組みが「スマイルシート」です。障害のある人ら優先の観戦席で、試合を間近で見られます。
(香川ファイブアローズ 岡田優介選手)
「そういう人たちに少しでもバスケを楽しんでもらって、息子を通じて勇気を与えたい」
12月21日の試合は息が詰まるような接戦の展開となる中でも、岡田は、ハーフタイムで、スマイルシートに座る人たちへのファンサービスを欠かしません。
そんな中、後半に入って朔玖君がホーム戦を初めて観戦しました。言葉を発することは出来ませんが、父親の頑張る姿を笑顔で見守ります。
ファイブアローズは、第4クオーターで逆転に成功し、86対78で勝利。東京ユナイテッドBCとの上位対決を制しました。
◆試合後
(香川ファイブアローズ 岡田優介選手)
「(朔玖君に)楽しかった?楽しかったでしょ?」
「勝利を届けられて良かったなと安心しています。選手として情報発信できる立場にいるので、何か少しでもそういう人たちに対してのサポートになれば、心の支えになればと思います」
22日の試合は敗れたファイブアローズ、順位は3位のままです。
〇12月22日
東京ユナイテッドBC(2位)76-64 香川ファイブアローズ(3位)
一方、トライフープ岡山はアウェーで埼玉との連戦を落とし、14連敗。順位は最下位のままです。
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