シリーズで岡山・香川のこの1年を振り返る年末回顧。初回はスポーツ。全国制覇に、パリオリンピック、そして、昇格。郷土が沸いた1年となりました。

■1月
春の高校バレー全国大会。前の年に新型コロナの影響で欠場となった岡山県代表の就実が2年ぶり5回目の春高全国制覇を成し遂げました。

(実況)
「気持ちを込めたスパイク、ワンタッチは無かった岡山・就実。笑顔の輪、涙の輪、歓喜の輪がコートに広がりました」

(就実3年 井上凛香主将(当時))
「しんどいことを乗り越えた分、一生忘れない最高の仲間になったと思います」

岡山から世界チャンピオンが誕生しました。WBA世界フライ級で倉敷守安ジムのユーリ阿久井 政悟がタイトルを獲得。岡山県内のジムに所属する選手で初の世界王者となりました。

(倉敷守安ジム ユーリ阿久井 政悟選手)
「スポーツやっている人たちもだし、ボクシングやっている人たちにも元気と勇気を届けたいですね。今後は・・・とりあえず強くなることだけを考えてやります」

1月末には、女子マラソン、天満屋の前田穂南が2時間18分59秒で19年ぶりに日本記録を更新しました。

(天満屋 前田穂南選手)
「岡山の人たちからもすごく応援してもらった。会社のサポートもあって、ここまで結果が出せたので良かった」

■5月
黒鷲旗全日本男女選抜バレーボール大会で岡山シーガルズが初めて優勝しました。

(岡山シーガルズ 宮下遥選手(当時))
「チームのみんなで優勝を分かち合えたうれしさと、たくさん応援に来てくださった方々と、やっと一番の喜びを共有できたことがうれしかった」

7月に開幕した4年に1度の祭典、パリオリンピック。体操では、岡山市出身の岡慎之助が、団体総合と個人総合、種目別の鉄棒で金メダルを獲得。

(実況)
「止めました。」
(岡山の盛り上がり)「わ~!」
(実況)「伝統をつないだ。歴史を作った。岡慎之助」

日本勢で52年ぶりの3冠達成という快挙に、岡山も沸きました。

■パレード
「おめでとう!最高!」
(岡山市出身 岡慎之助選手)
「ありがとう」

◆見据える先は4年後。
(岡慎之助選手)
「もう本当にざっくり言うと4冠ですね。個人・団体・平行棒・鉄棒でも金メダル取りたいと思っています」

レスリングでは、グレコローマンスタイル77キロ級で、高松市出身の日下尚が金メダルを獲得。

(実況)
「抑える。日下、勝ちました!タイムアップ」
(香川の盛り上がり)「わ~」

(実況)
「日下尚、やりました、初出場で金メダル!」

香川県出身の選手で初めてとなるオリンピック個人種目の金メダルに、香川も沸きました。

■パレード
「日下さ~ん」

◆金メダルがもたらしたもの
(高松市出身 日下尚選手)
「金メダルがこんなに価値のあるものなんだっていうのを自分自身も感じられましたし、これを見た子供たちにも夢を与えられたと思います」

■9月
平林金属男子ソフトボール部が全日本総合選手権大会で7年ぶり5回目の優勝。この大会には2024年から天皇杯が授与されていて、「天皇杯・初代王者」となりました。

(平林金属 八角光太郎主将)
「同じ目標に向かって本当に一つになれた。シーズン通して一番良い形で大会を終われたのかなと思います」

女子サッカーの岡山湯郷ベルは、なでしこリーグ2部優勝、1部昇格を果たしました。

◆チームが描く未来は
(岡山湯郷ベル 高橋寿輝GM)
「2025シーズン、1部リーグ優勝を目指します。近い将来、WEリーグに参入できるような母体にしていきたいなと」

■12月
悲願の昇格を成し遂げたのはサッカーのファジアーノ岡山。J2リーグ・5位からプレーオフを勝ち抜き、チーム創立21年で初めてのJ1昇格を果たしました。

◆来季はJ1挑戦
(ファジアーノ岡山 木山隆之監督)
「J1の中では一番下からのスタートだと思うので、とにかくチャレンジをして、我々らしくチームで戦う、そういうサッカーをJ1でもやりたいと思います」

そして、おめでたい話題は続きました。

女子の全国中学校駅伝で岡山市の京山が2連覇を達成。岡山県勢初の優勝から1年、再び強さを見せた京山が中学駅伝界にその名を轟かせました。

(京山3年 石原万結主将)
「もう本当に最高です。うれしいです」

「スポーツの力は地域に活力を与える」。2024年はそう実感できる1年となりました。2025年は、新たなスター・ヒロインが誕生するのか。そして、岡山・香川が一段と盛り上がるような郷土勢の活躍に期待したいと思います。

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