男子の1位でフィニッシュする佐久長聖の石川浩輝選手(左)と、女子1位でフィニッシュする長野東の田畑陽菜選手

 京都市のたけびしスタジアム京都(西京極陸上競技場)を発着点に22日に行われた男子第75回、女子第36回全国高校駅伝競走大会は、男女とも長野県勢が制した。男子は佐久長聖が2時間1分33秒で2年連続の優勝を果たし、女子は長野東が2年ぶり2回目の頂点に立った。

男女ともに長野県勢が優勝し、閉会式後にそろって記念写真に納まる佐久長聖(左)と長野東の選手たち=たけびしスタジアム京都で2024年12月22日、滝川大貴撮影

 男子は、大牟田(福岡)が2013年大会以来の2位、3位に仙台育英(宮城)が入った。女子は仙台育英が3年連続の2位。3位は大阪薫英女学院で、前回優勝の神村学園(鹿児島)は5位だった。

 今大会から、外国人留学生の起用は最短の3キロ区間に制限された。(スタート時の気象▽女子=晴れ、気温9・9度、湿度57%、北北東の風1・7メートル▽男子=晴れ、気温9・2度、湿度63%、北東の風1・5メートル)

7区、大牟田の村上遵世(左)を引き離す佐久長聖の石川浩輝=京都市内で2024年12月22日、中川祐一撮影

男子レース経過

 佐久長聖は3区の佐々木が区間賞の好走でトップに立った。4区で後続に追いつかれたが、アンカーの石川が残り1キロ付近でスパートを決め、大牟田とのデッドヒートを制した。2位の大牟田は、4区・野田、5区・塚田、6区・森本の3連続区間賞で先頭に立ったが競り負けた。仙台育英は1区で14位と出遅れたが、2区から巻き返して3位に入った。

1区、中継所手前で先頭に立ち、2区の川上南海(手前)にたすきを渡す長野東の真柴愛里=京都市内で2024年12月22日、長澤凜太郎撮影

女子レース経過

 長野東は1区の真柴が区間賞の走りで流れを作ると、4区の1年・今井の区間2位の好走もあり、全区間でトップを守りきった。仙台育英は2区終了時点で9位だったが、4区で区間賞の手塚、5区のエース・細川らが追い上げて2位になった。前回優勝の神村学園は、課題の1区で27位と大きく出遅れたのが響いて5位だった。

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