有馬記念を制したレガレイラと戸崎圭太騎手(中央)=千葉県船橋市の中山競馬場で2024年12月22日、玉城達郎撮影

第69回有馬記念(22日・中山競馬場)

レガレイラ=優勝

 ファン投票1位だったドウデュースの出走取り消しで大混戦となった年末のグランプリレースは、今季未勝利だったレガレイラが快挙を成し遂げた。

 スローペースの中、最終コーナーをスムーズに回って好位置につけると、直線で外からきたシャフリヤールとの壮絶なたたき合いに。写真判定にもつれ込む大接戦を鼻差で制し、3歳牝馬としては1960年のスターロツチ以来、64年ぶり2回目の有馬記念制覇を達成した。

 このレースで初めてコンビを組み、「(最後の接戦は)気持ちで負けないようにと思っていた。鼻差で出てくれたのはレガレイラの力」と感謝した戸崎圭太騎手にとっては、2014年のジェンティルドンナに続く有馬記念2勝目となった。

 鋭い末脚と爆発力が光るレガレイラは、昨年の2歳GⅠホープフルSを牝馬として初めて制した。3歳になった今季も牡馬との戦いに挑んだ。皐月賞6着、東京優駿(ダービー)5着と存在感は見せながらも思うように結果につながらなかった中、鬱憤を晴らすかのような走りで今季初勝利を挙げ、1年を締めくくった。

 レガレイラの今後について、戸崎騎手は「可能性しかない」。木村哲也調教師は「彼女が来年の中央競馬を引っ張っていく一頭になると思うので、しっかりサポートしたい」と期待を膨らませた。【円谷美晶】

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